きょうたけ栄養士コラム

栄養士コラム

京都武田病院病態栄養科では、糖尿病や食事に関する情報を掲載しているお便りを、糖尿病ふれあい通信として月1回発行しています。

その中に糖尿病の食事療法に関するワンポイントアドバイスとしてきょうたけ栄養士コラムを記載しています。

このページはきょうたけ栄養士コラムを、見やすいようにまとめて掲載したものです。皆様の糖尿病の食事療法に少しでも手助けになれば幸いです。

栄養指導

栄養コラム201708

夏場は脱水症を防ぐために、スポーツドリンクなどの飲み物を飲んでいる方もいらっしゃると思います。しかし、スポーツドリンクは砂糖も多く含まれており、その多くは500mlのペットボトル1本で30gの砂糖が含まれています。飴に例えると7~8粒分、角砂糖では9個分にもなります。また最近テレビで取り上げられている経口補水液は飲む点滴と呼ばれ、身体により吸収されやすい成分になっており、500mlあたり糖質は12.5g、食塩は1.5g(ほぼ味噌汁1杯の塩分)も含まれています。

野外で長時間、活動する方は汗と同時に様々なミネラル(糖質・塩分など)も失われるため、水だけでなく、ミネラルの補給も必要ですが、普段の生活で、しっかり食事も摂れていれば、水またはお茶の補給で構いません。夏場の水分補給を見直してみませんか?

今月の旬の食材『トマト』

トマトはβ-カロテン、ビタミンC・Eと3大抗酸化ビタミンが含まれており、血液を健康にしてくれる効果があります。さらにトマトの色素の「リコペン」にも同様の効果があります。しかしながら、トマトは糖質が多い野菜であり、現在流通しているトマトは品種改良され、より美味しく甘くなっています。量には注意して食べるようにしましょう。

トマト

栄養コラム201707

アニサキスは寄生虫による食中毒ですが、食中毒は大きく分けて「細菌」「ウイルス」と2つの要因があります。

特に細菌が原因となる食中毒は夏場(6~8月)に多く発生しています。代表的なものは腸管出血性大腸菌(O-157など)、カンピロバクター、サルモネラ菌などです。細菌は温度・湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、それを食べることにより、食中毒を引き起こします。

細菌は室温(20℃くらい)で活発に活動し始め、人の体温くらいで増殖のスピードが速くなります。高温多湿を好むため、梅雨の時期の食中毒報告が多くなっています。

食中毒を防ぐ為の大原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」です。手洗いし、食材は低温で保存する(10℃以下)、加熱調理(中心温度で75℃以上1分保持)をして食事をするようにしましょうね。

今月の旬の食材『枝豆』

枝豆は大豆が未成熟なうちに収穫したもので、栄養成分は大豆と似ていますが、ビタミンC、βーカロテン、ビタミンB群が豊富に含まれています。抗酸化作用のあるビタミンCやβーカロテン、糖質の代謝を助けるビタミンB1が含まれているため、疲労物質を取り除き、夏バテを防ぎます。

枝豆

栄養コラム201705

「野菜の代わりに野菜ジュースはどうかな?」といった質問がありますが、野菜ジュースは「濃縮還元」という方法で作られており、その過程で食物繊維とビタミンCが多く失われています。また、噛まないため、満腹感が得られにくいのも特徴です。そのため、厳密に野菜の代わりとはいきません。しかし、上手に選択・活用すれば、日々の食生活の手助けになります。

①野菜100%で砂糖や食塩が添加されていないもの

②多種類の野菜がブレンドされていること

外食などで野菜を食べることが出来ない時にその前後で飲むと三大栄養素の消化吸収の補助にもなります。

野菜≠野菜ジュースであることを忘れず、上手く活用し、いろんな種類の野菜を毎食摂るように心がけましょう。

今月の旬の食材『じゅんさい』

じゅんさいは昔は多く自生していましたが、今は東北の秋田県の特産品とされています。 じゅんさいはほとんどが水分ですが、食物繊維は多く含まれています。あまり聞きなれない野菜ですが、見かけた時は購入してみてください。独特の食感が美味しいですよ!

にら

栄養コラム201704

フィトケミカルとは「栄養素ではない食品の因子」のことであり、具体的には植物の色素、香り、アクの成分などのことを示します。フィトケミカルの中には抗酸化作用が強く、様々な生活習慣病の原因となる活性酸素の発生の防止、除去の効果があります。ここで代表的なフィトケミカルを紹介します。

香り・・・「硫化化合物」→ねぎ、にんにく、ブロッコリーなど。

アク・・・「ポリフェノール」→緑茶、しそ、米ぬかなど。

色素・・・「カロテノイド」→わかめ、緑黄色野菜など。

主に植物性食品に多く含まれています。野菜料理は1食1皿は食べるようにしましょう。

今月の旬の食材『にら』

にらの独特の香りはねぎ類に含まれる香り成分「アリシン」であり、にらに豊富に含まれるビタミンB1の吸収を高める効果があります。またビタミンA・C・Eの抗酸化ビタミンに加え、抗酸化作用のあるミネラルのセレンを含みます。炒め料理に加えてはどうでしょうか。

にら

栄養コラム201703

当院でも「糖尿病友の会」が結成されました。私たち栄養士もみなさんの糖尿病管理において重要な「食事」について様々な企画行って参りたいと思っています。

ヘルシーレシピを皆さんと考案したり、お食事会なども考えています。

また、年会費4,500円でご入会頂くことで、糖尿病情報誌「さかえ」を無料で定期購読ができます。「さかえ」は糖尿病に関する最新の情報に加え、全国の友の会の紹介などもされており、とても読みごたえがあります。外来の待合に見本誌を置いておりますので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。

今月の旬の食材『キャベツ』

春キャベツは水気を多く含みやわらかいため、サラダなどの生食に向きます。ふんわりしていて柔らかいものを選びましょう。キャベツにはビタミンUが多く含まれています。ビタミンUには、胃の粘膜を守る作用があります。手軽に摂りやすいので、野菜が不足している際に、取り入れてみましょう。

キャベツ

栄養コラム201702

ウォーキングなどの有酸素運動は長期間続けることで、2型糖尿病で低下しているインスリン抵抗性を改善する効果があり、血糖コントロールの是正が期待できます。

また、減量が必要な方は、食事制限のみ行うと適応現象が生じて体重が次第に減らなくなるので、運動を併用することがとても大切です。

体重50kgの方が1日30分早歩きを行うと、約100kcalの消費となります。これは茶碗半分弱のご飯と同じカロリーに相当します。ウォーキングは継続することで、血糖コントロールも改善し、減量の効果もありますので、ご自身に合わせたペースで取り入れてみましょう。

今月の旬の食材『壬生菜』

壬生菜は水菜と同じ仲間ですが、水菜にはない少しピリっとくる辛さが特徴的です。壬生菜にはビタミンCとカロテンが多く、風邪予防に効果的です。最近スーパーで見かけませんが、水菜も同様の栄養価があります。寒くなるこの季節鍋のお供にどうでしょうか。

壬生菜

栄養コラム201701

食物繊維は人の消化酵素では分解・吸収されず、腸内細菌により発酵・分解される第6の栄養素と呼ばれています。食物繊維には2種類あり、働きが異なります。

【水溶性食物繊維】…血糖値の急上昇の防止、コレステロールの吸収抑制などの効果

【不溶性食物繊維】…腸の蠕動運動を促進し、腸内環境を整え、便通改善のなどの効果

食物繊維の1日の摂取目標量は20gですが、現在は14g程度しかとれていないと調査報告があり、意識して摂取する必要があります。特に水溶性食物繊維は不足しがちのため、海藻・こんにゃく(つるつる・ネバネバしたもの)を摂るように心がけましょう。

今月の旬の食材『せり』

せりは全国の野山に自生しています。ビタミンCが豊富であり、ピラジンと呼ばれる成分が血液凝固を防ぎ血栓を予防する働きがあります。1月7日の七草に食べる習慣がありますが、実は2~4月が一番の旬です。七草だけで終わらず、浸しやなべ物などに入れて積極的に食べましょう。

せり

栄養コラム201612

年末年始は1年の中で1番、食生活が乱れやすい時期になります。先生のお話でもあるように、アルコールやお餅には気を付けましょう。

【アルコールの適量】・・・1日2単位までが目安となります。

ビール缶1本(350ml) 日本酒1合弱 ウイスキーダブル1杯

焼酎(ロック)コップ半分(100ml程度) ワイン グラス2杯程度

【お餅の適量】・・・お餅はもち米からできており、ご飯よりも血糖値が上がりやすい食べ物なので、食べ過ぎには注意しましょう!角餅なら2個以内が目安です。

体重も増えやすい時期ですので、体重計測をこまめに行うことも始めてみましょう。

今月の旬の食材『大根』

大根はでんぷんを分解し、消化を高める働きがあるアミラーゼが多く、また、胃液の分泌を促す、辛み物質のアリル化合物も豊富に含まれています。大根は根が淡色野菜、葉が緑黄色野菜という2つの要素を持っている野菜です。葉付きの物をえらんで、効率よく栄養補給しましょう。

大根

栄養コラム201611

高齢者の食事管理は上記のように超高齢社会を迎え、多様化し、個々に対応することが求められています。糖尿病患者さんの食生活は一般的には必要エネルギー以上に食べ過ぎてしまう「過食」が多い傾向にありますが、高齢の糖尿病患者さんの場合、認知症や嚥下状態の影響で食事量が少なくなっている場合も多々あります。そうなると、低血糖を誘発するだけではなく、筋力が落ちたり、栄養状態が悪化し、寝たきりになってしまうこともあります。食事は「主食・主菜・副菜」をバランスよく食べることが基本ですが、高齢になると食事の準備が難しく、1日3食食べることも面倒になり、不規則な食生活となってしまいます。

現在は、栄養補助食品も様々な種類があり、糖尿病患者さんでも安心して食べられるものも増えてきています。また、宅配弁当の業者も嚥下状態に合わせた食事を配達してくれるなど、高齢者の食生活をサポートしてくれるサービスも増えていますので、上手に活用してみましょう。ご不明な点は、管理栄養士までご相談ください。

今月の旬の食材『ごぼう』

ごぼうは食物繊維の含有量が多く、腸の働きを良くし、便秘予防になる「不溶性食物繊維」と食後血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑制してくれる「水溶性食物繊維」のどちらとも多く含まれています。また皮はむかずに使用すると栄養素を損なうことなく摂取できますよ。

ごぼう

栄養コラム201610

「難消化性デキストリン」とは、「消化しにくいデキストリン」ということで、水溶性の食物繊維の一種です。

「難消化性デキストリン」は、天然のでんぷんから作られた、安全性の高い食品として認められています。食事と共に摂取することにより小腸での糖や脂肪の吸収を抑え、食後の血糖値や血中中性脂肪値の急激な上昇をおだやかにする効果があり、特定保健用食品(トクホ)の許可実績があります。

血糖値や中性脂肪に効果があるとされるトクホにはこの「難消化性デキストリン」が含まれていることが多いので、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

しかし、トクホばかりに頼るのは、糖尿病の食事療法には適切ではありません。野菜を中心に肉・魚・果物・米など様々の食品を食べることで栄養バランスが整います。食に関する情報は正しく活用することで、効果がありますので、振り回されず、ご不明な点があれば、管理栄養士までご質問ください。

今月の旬の食材『さつまいも』

さつまいもはいも類のなかでもビタミンCが豊富で、壊れにくいのも特徴です。食物繊維は不溶性のものが多く、便通の解消に役立ちます。だだし、さつまいもは炭水化物の多い『表1』に分類されます。さつまいも1本(300g)は5単位に相当します。食べ過ぎには注意しましょうね。

さつまいも

栄養コラム201609

適度な昼寝が認知症の予防に効果があるように、普段の食事でも以下のような食材を意識して食べることで、認知症の予防を行いましょう。

※ビタミンC・E・βカロテン・・・いずれも強い抗酸化作用を持ち、活性酸素が細胞を傷つけることを防ぎます。脳細胞の障害も予防すると考えられています。野菜や果物に多く含まれています。

※アスタキサンチン・・・えび・かに・さけ・イクラなどに含まれる赤い色素です。抗酸化作用が強く、脳の活性酸素を除去したり、傷ついた脳細胞を修復する働きもあり、認知症予防に役立つと言われています。

その他にも様々な栄養素が認知症に効果があるという研究結果が報告されていますが、日頃から野菜を中心に魚・肉などバランスの良い食事を心がけることをまず基本にしてくださいね。

今月の旬の食材『さやいんげん』

さやいんげんは抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富で、その他にもビタミンB群、カリウムなどが多く含まれています。ごまに含まれているビタミンEにより抗酸化作用が増強されるのでごま和えにするのがお勧めです。またビタミン・ミネラルの損出を防ぐ為にゆで時間は短くしましょう。

いんげん

栄養コラム201607

今回は塩分を控えるための食事についてお話します。

今すぐ出来ることは塩分の多い食品を減らすということです。

【塩分の多い食品一覧】

・漬物、佃煮、梅干しなどのご飯のお供

⇒1食あたり塩分:1~2g(かけ醤油をするとさらに+1g)

・インスタント食品、レトルト食品、惣菜

⇒万人向けに作ってあるため、塩分は多めです

・肉、魚の加工食品・練り製品

⇒ハム、ソーセージ、竹輪、かまぼこ、たらこなど

・汁物⇒1日1杯までにしましょう

これらの食品に気を付ければかなりの減塩が期待できます。習慣になっていることを変えていくのは労力がいることですが、この機会に実践してみませんか?次回は調理法についてお話します。

今月の旬の食材『モロヘイヤ』

モロヘイヤは小松菜やほうれん草よりもさらに栄養価が高く、「野菜の王様」と呼ばれています。葉物には珍しくネバネバ成分のムチンが含まれています。ムチンは血糖上昇を抑える効果や胃の保護もしてくれる効果があります。

モロヘイヤ

栄養コラム201606

今回は糖尿病の人の血圧管理の重要性についてお話しします。

糖尿病の方の血管内は糖が多い状態にあります。イメージとしてホースに水あめが流れているような状態ですね。血圧が高いと、血管に過剰な負荷がかかり、血管はもろく・細くなります。さらに水あめのようなドロドロの血液が流れている状態だと、血管が詰まりやすくなります。

そのため、血液を水あめ状態にさせないように血糖コントロールをすることに加えて、血管に過剰な負荷をかけないためにも血圧管理は大切になってきます。

数値目標として130/80mmHgを目標とし、朝晩決まった時間に血圧測定を始めてみませんか?

次回は具体的な塩分を控える為の食事についてお話します。

今月の旬の食材「ししとう」

ししとうはビタミンC・ビタミンEを多く含み、疲労回復・風邪予防などの抗酸化作用に優れています。暑くなってくるこの時期にはピッタリの食材です。ピーマンと同じ仲間ですが、ビタミンはししとうの方が優れています。ピーマンの代わりに使ってみてはどうでしょうか。

ししとう

栄養コラム201605

「一汁三菜の塩分を控えた日本食」とはどんな食事なのか、いま一度おさらいしてみましょう。

一汁三菜とは文字通り「主菜1品・副菜2品・汁物+ご飯」が揃った食事のことです。主菜は魚・肉・卵・大豆製品などの「たんぱく質」を多く含む食品(表3)、副菜は野菜・きのこ・海藻など「ビタミン・ミネラル」を多く含む食品(表6)とされています。一汁三菜の食事は必要な栄養素をまんべんなく摂れるということで、注目されています。

ただし、汁は塩分が多くおおよそ1.5~2g程度含まれています。さらに、おかずの量が3品あるため1品の味付けが濃くなると塩分を摂り過ぎてしまいます。副菜は唐辛子、ゆず、大葉など香辛料を使い調味料を使うのを少なくし、汁はだしをきかせ、味噌など使う量を少なくし具沢山にしましょう。また、漬物や梅干は控え、ご飯は白飯にすればさらに塩分は控えられます。

今月の旬の食材「アスパラガス」

アスパラガスにはアスパラギン酸が豊富です。アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、疲労物質である乳酸を分解し、たんぱく質合成を促してくれる効果があります。またアスパラアガスは茹でてもビタミン類・カリウムの損失が他の野菜と比べて少ないのも特徴です。

アスパラガス

栄養コラム201604

前回、サルコペニアの話で塩分の話はお休みでした。
塩分のお話に戻りまして、今回はなぜ塩分制限が重要なのかについてお話しましょう。

塩(NaCl)は水に溶けるとナトリウムイオン(Na+)と塩素イオン(Cl-)に分かれます。ナトリウムは腎臓の働きにより、血液中に一定に保たれていますが、塩分を摂り過ぎると、血液中のナトリウムが増えてしまいます。身体は血液中のナトリウム濃度を一定に保とうとして、血液を水で薄める働きをします。その結果、血流量が増えて、血管に圧力がかかり、『高血圧』を招きます。血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進行し、心臓病・脳卒中・腎不全など様々な合併症の危険性があります。

次回は糖尿病の人の血圧管理の重要性についてお話しします。

今月の旬の食材 『筍』

筍はカリウムが非常に豊富に含まれています。カリウムは体の中のナトリウムと平衡を保っており、体の中のナトリウムを排泄する効果があります。さらに食物繊維も豊富なので、食卓に積極的に取り入れて下さいね。

筍

栄養コラム201603

サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量、筋力、身体機能の低下のことを言います。加齢以外にも、エネルギーやたんぱく質などの摂取不足も原因のひとつです。

サルコペニアを予防するには、栄養が非常に大切です。

1日3回、規則正しく食事することの他に、たんぱく質の摂取が重要です。たんぱく質は魚や肉、豆腐や卵、牛乳、乳製品に多く含まれており、これらを毎食、食べるように心がけましょう。

また、食事量が減ってくると体重も落ち、筋肉も減ってきます。定期的に体重計測を行い、ダイエットしていないのに2~3kg以上体重が減ってきている場合は、食事量が減っていないか見直してみましょう。

どのような食事をすればよいかわからないという場合は、管理栄養士にいつでもご相談くださいね。

今月の旬の食材 『玉葱』

玉葱に特有の辛味は硫化アリルによるものです。涙を誘発するなど、刺激が強い成分です。抗酸化作用があり、血液をサラサラにしたり、善玉コレステロールを増やす働きもあります。

玉葱

栄養コラム201602

さて、今回からは塩分制限のお話をしていきたいと思います。

糖尿病の治療で血糖コントロールと併せて大切なのが、塩分制限です。日本人の1日の平均塩分摂取量は「男性:11.1g 女性:9.4g」というのが現状です。(平成25年国民健康栄養調査より)

日本人の食事摂取基準が5年に1回改定されます。今回2015年度版に変わり、塩分摂取量の目標量が「男性:8g 女性:7g」と目標が変更になりました。

この食事摂取基準に準じて1日の塩分摂取量の目標は8gにしましょう。さらに、高血圧やその他合併症のある方は1日6g未満を目標に塩分を意識して抑えていきましょう。

次回はなぜ塩分制限が必要かお話します。

今月の旬の食材 『青菜』

小松菜・ほうれん草をはじめ、青菜類は冬が旬です。ビタミン・ミネラル特に食物繊維が豊富で小松菜にはカルシウムがほうれん草には鉄分が豊富です。今季はインフルエンザが遅めの流行傾向があります。風邪予防にも積極的に取り入れましょう。

青菜

栄養コラム201601

さて前回の問題の正解を載せます。

①りんごを1/4を食べるとカロリーはいくつになりますか。

正解:40kcal

りんご半分で1単位(80kcal)の1/4はその半分なので40kcalです。

②りんごの表分類はどこに入るでしょうか。

正解:表2(果物)

いかがでしたでしょうか。糖尿病の交換表を使うと栄養バランスが把握できて、簡単な大まかなカロリー計算もできます。ご興味ある方は気軽に管理栄養士に声かけて下さいね。次回からは『塩分制限のお話』をしていきます。

今月の旬の食材 『ブロッコリー』

ブロッコリーは抗酸化成分に優れたβ―カロテン、ルテインさらにビタミンCが豊富です。ビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱いため、加熱は短時間でしましょう。また効率よく栄養を摂取するには電子レンジでの調理もおすすめです。

ブロッコリー

栄養コラム201512

これまで単位数・表分類の話をしてきましたが、今回は単位数についてもう少し詳しくお話しましょう。

・第1回目のコラムで交換表の中では『1単位80kcal』と決められていますとお伝えしました。今回は実際に活用してみましょう。

・(表1)のご飯は『50gで1単位』です。例えばご飯150gを食べている人なら3単位分食べており、そのカロリーは『3単位×80kcal=240kcal』となります。

・では、みなさんに問題です!! りんご1単位=150g(半分)ですが、①りんごを1/4を食べるとカロリーはいくつになりますか。②また、りんごの表分類はどこに入るでしょうか。正解は次回、お伝えします。

今月の旬の食材 『蓮根』

蓮根はビタミンCが豊富で疲労回復・風邪予防など効果があります。また、粘り成分である『ムチン』は胃腸の働きを助けてくれます。ただし、蓮根は糖質の多い野菜のため、『表1』に分類されます。摂り過ぎには注意しましょうね。

蓮根

栄養コラム201511

今回は各表分類の「調味料」についてお話します。

・エネルギーがあるのは食べ物だけでなく、調味料にもあります。味噌、砂糖、はちみつ、みりん、ケチャップ、カレールゥ、中濃ソースなどが含まれます。

・交換表の中に含まれていない調味料はおおむね1回使用量のエネルギーは多くないので、自分がよく使う調味料はエネルギーを考慮しなくてはいけないのか、栄養士に相談してみましょう。

・また調味料の中にはエネルギーは多くなくても、塩分が多く含まれているものには注意が必要です。

これまで表分類のお話をしてきましたが、次回からは「単位数」についてお話しましょう。

今月の旬の食材 『蕪』

蕪の根の部分にはデンプン分解の酵素が含まれており、消化を助けてくれます。また葉の部分にはビタミンやロテンが多く含まれています。葉も捨てずに調理するようにしましょうね。

蕪

栄養コラム201510

今回は各表分類の「表6」についてお話します。

(表6)はビタミン・ミネラル、食物繊維を多く含む食品です。この中には野菜(炭水化物が多いもの除く)、海藻、きのこ、こんにゃくが含まれます。

今まで紹介した表1~5は体の中でエネルギーとなる食品でしたが、表6は体の調子を整える、潤滑油のような役割をしています。

ものにもよりますが、ゆで野菜でしたら片手いっぱいで、生野菜でしたら両手いっぱいで120gになります。表6であれば野菜でなくても海藻・こんにゃく・きのこ、何でも構いません。積極的に毎食取り入れて下さいね!

次回は(調味料)についてお話しましょう。

今月の旬の食材 『人参』

人参は、通年、産地を変えて出回っているため、年中安定した価格で手に入りますが、実は秋~冬が旬です。人参にはカロテンが多く含まれ、油と相性がよく、炒めたりすると吸収が良くなります。

人参

栄養コラム201509

今回は各表分類の「表5」についてお話します。

(表5)は脂質を多く含む食品です。この中には油・マヨネーズ・マーガリンや油の多い種実(胡麻・ピーナッツなど)が含まれます。また油の多い食品、豚ばら肉・生クリーム・ベーコン・牛カルビもここに含まれます。さらに最近話題のアボカドも油脂が多く含まれているため表5に分類されます。

今回お話した油は血糖値には直接影響しませんが、3大栄養素の中でもエネルギーが最も多い食品です。食べ過ぎてしまうと、エネルギーの過剰に繋がるため、注意が必要ですね。

次回は(表6)についてお話しましょう。

今月の旬の食材 『椎茸』

きのこは低エネルギーでミネラル、食物繊維が豊富です。さらにグアニル酸という独特のうまみ成分も含んでいるため、風味を生かせば減塩にも繋がります。

椎茸

栄養コラム201508

今回は各表分類の「表3」「表4」についてお話します。

(表3)は肉・魚・卵・大豆製品・チーズなどが含まれ、食事のメインとなる、いわゆる「主菜」と呼ばれるものがここに該当します。肉・魚の加工食品、チーズもここに含まれますが塩分も多量に含んでいるため、食べる量や料理の際の味付けなど注意が必要です。

(表4)は牛乳・乳製品(チーズを除く)が含まれます。表3との違いはカルシウムを多く含み、炭水化物の仲間の乳糖が含まれます。

今回紹介した(表3)(表4)はたんぱく質を多く含む食品群です。と同時に脂質も多く含む食品もあります。また、たんぱく質の摂り過ぎには腎臓に負担がかかる場合があるため、注意が必要です。次回は(表5)についてお話しましょう。

今月の旬の食材「茄子」

茄子の紫色の色素は「ナスニン」と呼ばれるポリフェノールです。このナスニンは強い抗酸化作用があり、コレステロール吸収を抑える作用もあります。

茄子

栄養コラム201507

今回は各表分類ごとについてもう少し詳しくお話します。

(表1)はご飯、パン、麺類などいわゆる「主食」がここに入り、また芋類、南瓜、トウモロコシやれんこんも炭水化物が多い野菜ですので(表1)に入ります。豆もここに入りますが、大豆は該当しません。

(表2)は果物が入ります。果物は炭水化物(果糖やブドウ糖)を多く含みますが、それと同時にビタミンやミネラル、炭水化物も多く含み、重要な供給源でもあるので、1日1単位を目安に適量食べましょう。

今回紹介した(表1)(表2)は炭水化物を多く含み血糖値に非常に影響しやすい食品群です。

次回は(表3)(表4)についてお話しましょう。

今月の旬の食材「ゴーヤ」

ゴーヤに含まれる苦味成分(モモルデシン)は血圧や血糖値を下げたり、整腸作用・食欲増進の効果があります。またビタミンCも豊富でまさに夏にぴったりの食材ですね。

ゴーヤ

栄養コラム201506

今回は表分類についてお話します。糖尿病の交換表は大きく6つのグループに分かれています。

(表1) 穀類・いも・炭水化物の多い野菜、種実、豆(大豆を除く)

(表2) 果物

(表3) 魚介類・大豆とその製品、卵・チーズ、肉

(表4) 牛乳、乳製品(チーズを除く)

(表5) 油脂、油脂の多い種実、多脂性食品

(表6) 野菜(炭水化物の多い野菜を除く)、きのこ、海藻、蒟蒻

私たちは医師からの指示栄養量に合わせて、この表をもとに各食品の摂取エネルギーのバランスを決めています。次回はこの表分類についてもう少し詳しくお話しましょう。

今月の旬の食材「おくら」

おくらは食物繊維が豊富です。ねばねばとした特有の粘りは水溶性の食物繊維によるものです。和え物やサラダに加えて、食物繊維を摂りましょう。

おくら

栄養コラム201505

よく、栄養指導でも「2単位」や「表2」という言葉を耳にすると思います。「何のことかよくわからない!」と思っている人もおられるかと思いますので、今回は「単位数」についお話しましょう。

糖尿病交換表において、80kcal=1単位と呼んでいます。食材によって、80kcalの重量は違いますが、摂取カロリーの目安としてこの「単位」を使います。例えば、ご飯は50gで「1単位」です。ですのでご飯180g食べた場合は3.6単位=288kcalとなります。

私たち栄養士はこの単位数を活用して、エネルギーを算出しています。次回は「表分類」についてお話します。

今月の旬の食材「山菜」

灰汁抜きは面倒ですが、山菜は食物繊維が豊富です。食物繊維は糖の吸収を緩やかにしてくれる効果があります。

山菜