NPO法人とは、「Non−Profit Organization」の略称で、日本語では「特定非営利活動法人」といいます。このNPOは、1997年に「特定非営利活動促進法(NPO法)」が成立し、社会貢献のための活発な活動を行うボランティア団体に法人格を付与し、活動しやすい体制・
環境を整えようという試みでスタートした制度です。利益を得て配当することを目的とする組織である企業に対し、NPOは社会的な使命を達成することを目的にした組織であると言えます。その活動には、NPO法規定において公益性のある医療・福祉などの17分野に認められています。

情報提供
在宅透析のくわしい情報を広報誌やホームページを用いて発信し、患者さんや家族を中心とした講演会を開催いたします。これらの情報提供が在宅透析を受ける患者さんの理解を深めてまいります。事務局では、在宅透析医療の相談を電話、FAX、E−mailで対応いたします。
教育・説明
在宅透析の知識をもったスタッフが、慢性腎不全で透析療法を必要とする患者さんへ、透析の知識の向上、在宅透析の種類、在宅透析の種類、在宅透析の方法、自己管理のための手技の獲得などを説明し、在宅透析の説明や教育を実施いたします。センターではスタッフの教育や育成も実施していきます。
訪問サービスの紹介
社会復帰や在宅透析にかかせない日常生活の運動機能の回復や生活支援は、在宅透析を行う上で重要と考えます。訪問リハビリテーションやホームヘルプサービスを受けることができる情報の提供を行い、医療機関やサービス事業の紹介を行います。

 自宅で行う在宅透析には 持続携行式腹膜透析(CAPD)と在宅血液透析(HHD)があります。この在宅透析は、家族とのふれあいの時間を大切にしながら、家族に囲まれた中で透析ライフを過ごせることや、自身のスケジュールに合わせて透析が可能となることが特徴です。
●在宅血液透析(HHD)
病院から透析装置を借りて、自宅で自分あるいは家族に針を刺してもらい血液透析を行います。病院や診療所にある透析施設に通院をすることなく、自宅で自分の生活リズムにあわせて透析が行えますので社会復帰が円滑にできます。
●腹膜透析(CAPD)
お腹の中の半透膜である腹膜を利用し、腹腔内に透析液を注入して透析を行う方法です。最近では自動腹膜港流装置(APD装置)という器械を使って、夜間寝ている間に透析を終了できる方法があり日中の社会復帰が円滑にできます。
※イラストはバクスター株式会社「腎不全とその治療法」より転載

在宅 施設
利 点
通院が少なくて済む
社会復帰が容易
食事・水分制限が少ない
心臓・血管に与える影響が少ない
操作が簡単でひとりでできる
通院が少なくて済む
食事・水分制限が少ない
自分のスケジュールに合わせられる
対応医療機関が多い
緊急時の対応が迅速
欠 点
腹膜硬化の合併症がある
腹膜炎を起こすことがある
タンパク質が失われ易い
介助者が必要
本人と共に介護者も訓練が必要
廃棄物処理が大変
週3日の通院
厳しい水分・食事制限
時間の拘束が多きい
腹膜透析(CAPD) 血液透析(HD)