ポイント 4 最先端コンピュータ技術の応用

ポイント 4 最先端コンピュータ技術の応用

3次元手術シミュレーションシステム

人工関節の手術計画はCT画像を基に3次元手術シミュレーションシステム(Lexi社のZedHip & Knee)を用いて行います。どの部位に、どのサイズの人工関節を、どの方向に入れるべきか、そしてその通りに手術を行えば術後にどのような可動域が獲得できるか、などを3次元的にシミュレートして術前に評価することができます。
このシステムは京滋地区では今のところ京都第二赤十字病院と当院にしかありません。
これによって非常に正確な術前評価が可能となりました。

3次元手術シミュレーションシステム

手術ナビゲーションシステム

人工股関節に関しては特に必要がないため基本的にナビゲーションシステムを使っていません。通常レベルの変形の場合、執刀医に技量があればナビゲーションを使う必要そのものがないと言えます。その代わりに全例でX線透視装置を用いて人工関節を正しく設置する方法を採用しています。これは藤岡人工関節センター長自身が考案して実用化した方法です。ただし、難症例に対しては手術ナビゲーションシステムを用いる態勢を取っており、関節破壊の程度が非常に強い患者様や股関節固定術後の患者様に手術を行う場合にはナビゲーションが活躍する機会がでてきます。しかし、ナビゲーションシステムを使うことによるデメリットもあるため、状況に応じて適応を判断することが大切です。

人工膝関節に関しては簡易型のナビゲーションシステムが実用化されました(OrthAlign社のKnee Align 2 system)。特にデメリットもなく性能も良いため、膝に関してはほぼ全例でナビゲーションを使って正確な手術に役立てています。

Preoperative Fluoroscopic Imaging Reduces Variability of Acetabular Component Positioning

手術ナビゲーションシステム

3次元動作解析システム

術前・術後のリハビリ評価のために3次元動作解析システム(Noraxon社のMyomotion)を脊椎・上肢・下肢のフルセットで導入しました。
このシステムは大学病院などで研究目的に使用されることがほとんどで、民間病院でのフル導入は国内で初めてです。
モニター画面上で術前と術後の歩き方を比較することや、各関節の動きを細かく解析することができ、リハビリのポイントを的確に捉えることが可能となります。

3次元動作解析システム マイオモーション

このように京都武田病院人工関節センターでは最先端コンピュータ技術を治療へ応用しており、術前計画は3次元シミュレーションシステムで、術中手術支援は手術ナビゲーションシステムで、術前・術後リハビリ評価は3次元動作解析システムで、それぞれ正確性と安全性を確保するようにしていることが特徴です。